SBIが、本格的にメディア事業に取り出す。SBIホールディングスは5月19日、ネオメディア生態系の構築に向け、新会社「SBIネオメディアホールディングス」を設立すると発表した。メディア事業については、SBIホールディングス会長兼社長のの北尾吉孝氏が3月上旬に開催されたFIN/SUMで、「SNS等のインターネットメディアをフル活用し、メディア・IT・金融を融合した生態系をこれから作っていく」と語っていた。▶関連記事:ドル基軸体制強化を狙う米国の動きを捉え、拡大・対抗──SBI北尾氏の刺激的な40分【FIN/SUM 2025】また9日に行われた2025年3月期の決算説明会でも、北尾氏自らが2時間強のプレゼンテーションの中でかなりの時間を割いて説明している。▶関連記事:SBI、暗号資産事業の収益は808億円、2期連続で過去最高を記録──B2C2とSBI VCトレードが牽引【2025年3月期決算】内容については、上記記事でも触れているが、リリースでも、まず前提条件や背景として、> > 近年、米国を中心に主要な金融機関によるメディア領域への進出が加速しており、金融とメディアをシームレスに結びつける動きが顕著です> > > と述べ、次にSBIグループの強みを以下のように述べている。* SBIグループは国内最高峰の質・量を誇る金融データと、* 5,442万を超える顧客基盤を有し、* デジタルスペース生態系を駆使して情報をデジタル化・拡散する独自の強みを持ちます。* また、銀行・証券・保険・資産運用から暗号資産までを横断したサービスラインナップを戦略的に融合し得る点も特徴です。そして、ネオメディアの目指すべき姿については、> > 当社は「プラットフォーム×IP・タレント×先端技術×制作機能」を掛け合わせることで、「発掘」「拡散」「投融資」を連動させるネオメディア生態系の構築を目指します。> > > としている。## 第4のメガバンク構想との連動また、SBIのネオメディア生態系は、SBIグループが推進する「第4のメガバンク構想」とも連動するという。リリースには、「地域の金融機関やメディア、地方公共団体、地元企業とも共創しながら地方創生に貢献していきます」とあり、北尾氏はFIN/SUM、そして先日の決算発表でも、日本各地の地方局や地方新聞社の厳しい現状を指摘し、SBIグループは金融を中心とする膨大な情報を提供できると述べていた。リリースには、「国内外の有力メディア関連企業・制作会社・芸能事務所とのジョイントベンチャー(JV)設立やM&Aを行う予定」とも書かれている。## 1000億円規模のコンテンツファンドもさらに、上記のJVとは別に、「SBIグループが新設する有力IP・メディア・メディア生態系への貢献が期待される先端技術に投資を行う1,000億規模のコンテンツファンド」も予定している。同ファンドやアライアンスパートナーとの提携を通じて、「金融機能、ビッグデータ、グローバル展開支援、コンテンツ等の多岐にわたる要素を統合したネオメディア生態系を構築」すると結んでいる。先週末の16日、フジテレビ親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、株主のダルトン・インベストメンツが提案した北尾吉孝氏(SBIホールディングスの会長兼社長)らを含めない役員人事を発表した。ちなみに、先週末の16日、フジテレビ親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、株主のダルトン・インベストメンツが提案した北尾吉孝氏(SBIホールディングスの会長兼社長)らを含めない役員人事を発表している。▶関連記事:「さて、メディアです」フジHD取締役候補と報じられたSBI北尾氏が語ったことSBIのネオメディア生態系が具体的にどんな姿になるのかはまだわからない。だが既存メディアが脅威に感じていることは間違いないだろう。
SBI、メディア新会社「SBIネオメディアホールディングス」設立──第4のメガバンク構想と連動、1000億のコンテンツファンドも | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
SBIが、本格的にメディア事業に取り出す。
SBIホールディングスは5月19日、ネオメディア生態系の構築に向け、新会社「SBIネオメディアホールディングス」を設立すると発表した。メディア事業については、SBIホールディングス会長兼社長のの北尾吉孝氏が3月上旬に開催されたFIN/SUMで、「SNS等のインターネットメディアをフル活用し、メディア・IT・金融を融合した生態系をこれから作っていく」と語っていた。
▶関連記事:ドル基軸体制強化を狙う米国の動きを捉え、拡大・対抗──SBI北尾氏の刺激的な40分【FIN/SUM 2025】
また9日に行われた2025年3月期の決算説明会でも、北尾氏自らが2時間強のプレゼンテーションの中でかなりの時間を割いて説明している。
▶関連記事:SBI、暗号資産事業の収益は808億円、2期連続で過去最高を記録──B2C2とSBI VCトレードが牽引【2025年3月期決算】
内容については、上記記事でも触れているが、リリースでも、まず前提条件や背景として、
と述べ、次にSBIグループの強みを以下のように述べている。
そして、ネオメディアの目指すべき姿については、
としている。
第4のメガバンク構想との連動
また、SBIのネオメディア生態系は、SBIグループが推進する「第4のメガバンク構想」とも連動するという。
リリースには、「地域の金融機関やメディア、地方公共団体、地元企業とも共創しながら地方創生に貢献していきます」とあり、北尾氏はFIN/SUM、そして先日の決算発表でも、日本各地の地方局や地方新聞社の厳しい現状を指摘し、SBIグループは金融を中心とする膨大な情報を提供できると述べていた。
リリースには、「国内外の有力メディア関連企業・制作会社・芸能事務所とのジョイントベンチャー(JV)設立やM&Aを行う予定」とも書かれている。
1000億円規模のコンテンツファンドも
さらに、上記のJVとは別に、「SBIグループが新設する有力IP・メディア・メディア生態系への貢献が期待される先端技術に投資を行う1,000億規模のコンテンツファンド」も予定している。同ファンドやアライアンスパートナーとの提携を通じて、「金融機能、ビッグデータ、グローバル展開支援、コンテンツ等の多岐にわたる要素を統合したネオメディア生態系を構築」すると結んでいる。
先週末の16日、フジテレビ親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、株主のダルトン・インベストメンツが提案した北尾吉孝氏(SBIホールディングスの会長兼社長)らを含めない役員人事を発表した。
ちなみに、先週末の16日、フジテレビ親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、株主のダルトン・インベストメンツが提案した北尾吉孝氏(SBIホールディングスの会長兼社長)らを含めない役員人事を発表している。
▶関連記事:「さて、メディアです」フジHD取締役候補と報じられたSBI北尾氏が語ったこと
SBIのネオメディア生態系が具体的にどんな姿になるのかはまだわからない。だが既存メディアが脅威に感じていることは間違いないだろう。