セントリフュージ、トークン化されたRWAをソラナに拡大──約580億円の米国債ファンドからスタート | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）

• セントリフュージ（Centrifuge）は、アネモイ（Anemoy）が手がける4億ドルのトークン化された米国債ファンドを皮切りに、トークン化された資産サービスをソラナ（Solana）ブロックチェーンに拡大していく。
• 「deJTRSY」と名付けられたこのトークンによって、ソラナユーザーはRaydium、Kamino、Luloなどのプラットフォームで短期米国債から利回りを得ることができるようになる。
• ソラナ財団は今週、銀行に特化したブロックチェーン技術企業R3と提携し、現実資産をソラナにもたらす一方、セキュリタイズ（Securitize）が発行する、トークン化されたアポロ（Apollo）のプライベートクレジットファンドもソラナベースのDeFiプロトコルに導入される。

トークン化された資産プラットフォームのセントリフュージは、アネモイが管理する4億ドル（約580億円、1ドル＝144円換算）のトークン化された米国債ファンドを皮切りに、ソラナブロックチェーン上のサービスを拡大すると発表した。

この拡張は、「deRWAトークン」と呼ばれるセントリフュージのトークン標準を基盤にしたもので、トークン保有者は分散型金融（DeFi）プロトコルでトークン化された金融商品を自由に移動、利用することができる。

今回のケースでは、deJTRSYトークンはスワップ、レンディング、担保に使用することができ、ソラナユーザーは、まず分散型取引所のRaydium、レンディングプラットフォームのKamino、イールドアグリゲーターのLuloを皮切りに、ソラナのDeFiプラットフォームで短期米国債からネイティブに利回りを得ることができる。

この展開は、債券、ファンド、クレジットといった伝統的金融商品をブロックチェーンのレールに乗せることを目的とした、トークン化されたRWA（現実資産）という人気分野におけるソラナの勢いの高まりを浮き彫りにするものである。

この分野には大きな機会が眠っている。ボストン・コンサルティング・グループ（Boston Consulting Group）とリップル（Ripple）社は、トークン化された資産市場は2033年までに18兆9000億ドルに達すると予測している。

ソラナ財団は今週、銀行に特化したブロックチェーン技術企業R3と提携し、現実資産をソラナに導入する一方、セキュリタイズが発行する、トークン化されたアポロによるプライベートクレジットファンドもソラナベースのDeFiプロトコルに導入される。

「資産のトークン化は出発点に過ぎない」と、セントリフュージCEOのバジ・イルミナティ（Bhaji Illuminati）氏は語り、次のように続けた。

「真に重要なのは、現実資産にオンチェーンで実用性を与えること、つまり初日からDeFiスタック全体で使用可能にすることである」。